DAIHATSU TANTO
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 このところ、軽自動車に乗る機会がやたら多い。この前は1日で5台乗ったし、その前は東京〜京都の往復1000kmを走ったりと。かくいう筆者も10年来の軽オーナーなのだが。そうやって、最新モデルの軽に乗ってみると、ホントにクルマとしてよくなっているのがわかる。装備や質感、そして走りも「軽だから」という妥協が感じられなくなってきた。そんななか発表したばかりの「ダイハツ タント」に乗る機会を得て、颯爽と試乗会場に足を向けた。クラスを超えた広い室内空間が自慢のタントだが、果たして走りはどうなのか。軽フェチとしては、早くチェックしてみたくてウズウズしてしまう。
 「驚きの広々空間」と銘打つくらいなのだから、まずはリヤシートに座ってみる。確かに広い! 2,000mmの室内長は伊達じゃなかった。ドーンと前に投げ出した足が、そのまま普通に組むことができるレッグスペースには恐れ入った。しかも、フロントシートよりもアイポイントが高いので、見晴らしもよく、閉鎖感がまったくない。広いとはいえ、そこは軽だから限界はあるが、実際の数字以上に広さを感じる。まるでトリックアートのよう? さらに、シートを目いっぱい後ろに下げた状態でも、ベビーカーが収まるほどのラゲッジルームが確保されているのは、ママにはうれしい限り。
 つぎに運転席に乗り込む。するとまた「なんじゃコリャ!?」と思うくらい視界が広い。フロントウインドの角度が立っていて、かつ運転席より離れた位置にあるという相乗効果か、このパノラマ感あふれる視界は軽では初体験。強いて例えると観光バスのいちばん前の席に座っているような感覚か。それでいてドライビング・ポジションは限りなく乗用車なので、なんか不思議な感じがしながらも走らせてみた。ほかの最新軽同様、エンジン、ロードノイズ共うまく抑えられている。試乗車は47[64]kW[PS]/6,400rpm、103[10.5]/N・m[kg・m]/3,200rpmというパフォーマンスのターボ付きモデルで、市街地走行においては、まったくストレスを感じさせない。それよりも感心したのはATのシフトショックの少なさだ。同じダイハツのムーブと比較すると、格段にスムースなシフトを行なってくれる。乗り心地はリヤシートよりフロントシートのほうがいい。シートのクッションがリヤは若干硬めで、フロントは柔らかめだからだろう。長時間のドライブでは硬めのほうが疲労感は少ないと思うが、軽ということを考えると正しい選択だと納得する。ただ、乗り心地重視の柔らかいサスペンションのためか、ロールがやや大きい。視界が広いおかげで、オーバーアクション気味に感じてしまう。このへんのチューニングはもう少し頑張って欲しいところか。
 タントに乗ってみて改めて思う。やっぱり軽自動車の進化ってスゴイなと。軽市場という巨大なマーケットを勝ち抜くため、メーカーの開発合戦の激しさがよくわかる。価格的には完全にイーブンのコンパクトカーの台頭で、軽不要論みたいなことも叫ばれるが、3400mm×1480mmにギッシリ詰め込まれたアイデアには感服する。なにより各車いろんなコンセプトで個性を出そうというのが感じられるから、次はどんな軽が出てくるか楽しみでしかたがない。


■DAIHATSU Tanto ホームページ
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