NEW COMER '03年11月7日発表
SUZUKI AERIO
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 室内は広く、ボディサイズはできるだけコンパクトに。そんな考えかたから生まれたエリオ。5ドアの「エリオ」と4ドアセダンの「エリオセダン」が設定され、それぞれ1.5リッターと1.8リッターのエンジンに4ATを組み合わせ、さらに2WD、4WDが選べる。コンセプト、ラインアップ、パッケージングと、まさにコンパクトカーの王道をいっているようなクルマだ。このエリオ、じつは北米や欧州、豪州に輸出している。北米では今年、全米自動車協会自動車ガイド賞を受賞するなど、セールスも好調だ。欧州ではディーゼルエンジンを持っていないので、少々苦戦気味と聞く。ちなみに北米仕様は2.3リッターモデルが用意されている。


 今回のマイナーチェンジでは全車、内装の質感向上と装備の充実が図られた。1.5リッターモデルについては、新デザインの前後バンパーとフロントグリル採用するなど、外観も変わった。これは1.8リッターモデルと差別化するためであるという。また、1.5の2WD車は「超-低排出ガス」車の認定を取得し、平成22年度燃費基準達成と相まってグリーン税制に適合。さらに、プレスリリースに書いていないのだが、足まわりの変更も行なっているらしく、そこが気になってしょうがない。
 試乗車として用意されていたのは、1.5リッターモデルの5ドアと4ドアセダンだ。バータイプのグリルが装着され、スッキリした印象に変わっている。内装はデザインし直され、インパネ周りは完全に違うクルマになっている。各部にシルバー塗装が施され、確かに質感が高い。驚いたのはメーター。デジタルからアナログになったのだが、スピードメーターは200km/hまで刻まれているではないか! なかなかやる気にさせてくれる。
 エンジンをかけると、アイドリングはじつに静か。しかし、可変バルブタイミング機構が装着されているエンジンは、回転の上昇と共に結構なノイズを発する。とはいえ、このクラスのクルマの平均的な音量にとどまっていると思う。少し気になったのは4ATのシフトショック。CVTに慣れているためか、余計に気になる。今後の課題として期待したい。5ドアと4ドアセダン共に乗り心地はフラット。イヤな突き上げ感など感じさせない。足がよく動いている証拠だ。ロールもうまく抑えられており、アイポイントが高めな割に恐怖感を覚えることがない。この味付けはかなりの好印象。欧州で鍛えられたのだろう。ハンドリング自体はヒラリヒラリとはいかないものの、ダルな感じではなく、しっとりとした手応えだ。試乗後に開発者の方に聞くと、足回りでは、スタビライザーの取り付け点の変更やジオメトリーの見直しなど、ずいぶんと手が入っていることがわかった。この辺をもっとアピールすればいいのにと思うのだが。
 エリオは確かに変わった。そしてコンパクトカーとしてのポテンシャルも確実にアップしている。ただ、このクラスはかなりの激戦区なのだ。ライバルに勝つためには「エリオはここがスゴイ!」というようなプラスαが欲しい。とても真面目でいいクルマなのだが。と、思いつつ不真面目なことを考えてしまった。北米仕様の2.3リッターに6MTを組み合わせ、外観は一切変更せず、色も地味目。唯一タイヤとホイールでハイパフォーマンスをアピール。こんな「羊の皮をかぶった狼」的なエリオいかがです?
 価格は139.8万円(エリオ FF)〜161.1万円(エリオセダン 4WD)。全国のスズキ四輪ディーラーから発売中。


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